2008年10月07日

須崎市久通の集落再生

高知県須崎市は、県庁がある高知市から西に40Km程の所にあり、高知市からは高速道路を使うと車で30分ほどで行くことができる。

須崎市
http://www.city.susaki.kochi.jp/
須崎市観光協会
http://susakishikankou.com/


高速道路の、現在の西の終点(現在、さらに西向けて工事中)である須崎東インターで降りて、あと20分ほど山道を走ると(小さな道で不安であるが)、突然、なんとも不思議な素晴らしい絶景が目の前に現れる。



真下に久通の集落があるが、真下すぎて見えない。



高知市から、こんなに近くに、こんなに素晴らしい絶景の海があるとは。。。
本当に不思議に感じるが、その絶景の海を見ながら山道を下りていくと、行き止まりに久通という小さな集落がある。

まるで、桃源郷のような集落である。


久通の集落に行くには、この絶壁の山道を下りていく以外に方法がなく(海から行くこともできるが)、従って、久通はまさに陸の孤島のような所である(トンネルがあれば、数分で着くのだが)。


ここは、ひっそりとたたずむ漁村である。


観音堂

左端の石で80Kgあるそうである。
これを持ち上げて、力自慢(ぎっくり腰になりそう)。
少しだけ動かすことしか、出来なかった。


久通の集落活性化(集落再生)に向けて、いま、地区の人々との議論が始まった。


先日の10月1日(水)、午後3時過ぎに久通にある「凪の里」に到着すると、部屋の中には真心のこもったちらし寿司が大皿に2枚、山盛りで作ってくれていた。

そして、外では早渕組合長さんが、大きな伊勢エビを10匹ちかく料理をしてくれていた。


料理をしている早渕さん


久通は、大きな伊勢エビがとれるところであるが、この伊勢エビも、久通の伊勢エビとしてブランド化できればと考えている。身が非常に大きい伊勢エビである。



日暮れまでに、再度、久通の集落を視察して回ったが、家と家の間には小さな畑があり、芋や柿や野菜などが植えられている。この久通のお芋は、凄く美味しいらしく、ほし芋(ひがしやま)にすると最高だそうである。



本当に、小さな小さな畑しかないが、ここでできるものは本当に美味しいそうである。
多分、ミネラルが豊富な土壌だからだと思う。



日暮れ頃(午後6時半)から、集落の方々に集まっていただき、地区の課題・問題点や、地域の資源、そして如何に集落を活性化させることができるか等を、みんなで議論した。








トンネルを作るとか、道の整備、施設(防波堤やいけすなど)の整備など、ハード的な要望が沢山でた。

確かに、久通にとってハードは必要条件ではあるが、集落を活性化させるには、ハードを如何に活用するかというソフトの部分が必要であると感じる。



住民の一人から、「住みたい者が住めばよい」という、すこし投げやりな声がでたが、これは真理である。

如何に住みたいと思える集落にしていくか。


●当日、会場で、思いついたことを単純に列挙してみた。

住みたくさせるには、何が必要か?

集落を維持するためには、他の地域と孤立させないことである。
道路やトンネルなど、物理的なインフラだけではない。
とにかく、繋がろうとする意思が必要ではないか。

他の地域と繋がるインフラ、仕組みが必要である。

集落を孤立させない為には、何をすればいいのか?

●久通の課題

久通と他の地域とを繋ぐ、道路インフラの整備?

時間距離を考えると、トンネルも有効手段
 生活の安全・安心
 通勤時間を短縮させることで、久通が通勤可能圏となる。


むしろソフト面かもしれない。


孤立した集落というものを、売り込むことも出来るのではないか?
不便を売りにする。


不便であるがゆえに、素晴らしい地域資源はある(食材)のが久通である。

静かに、ゆっくりと暮らせる場所。


水槽とか、投資して採算があう仕組みをつくることができるか?

人口を増やす(維持する)為には、若者が定住する必要がある。
若者を定着させる為には、何が必要か?
★まず、仕事が必要である。
集落維持には、仕事が必要である。

他に
道路、アミューズメント、利便性、通信インフラ、
新たな生活スタイル。テレワークなど。

インフラを整備しても、集落の維持が可能になる訳ではない。
必要条件ではあるが、十分条件ではない。

ソフト面とリンクする必要がある。


ソフト面とリンクする為には、何が必要か?





国土交通省の集落調査は、今回で一旦終了し、内容をまとめることになっているが、これからも久通地区の活性化に向けて、久通に出向いて集落の皆さんと議論し、考え、ソフト部分を実現していければと考えている。


以前にもブログに書いたが、是非、一度、久通に来てみてください。
田舎料理、そして海の幸が本当に美味しいところです。


10月2日は、NHK松山放送局で、四国羅針盤の収録があった関係で、午前5時に起床し、午後6時には久通を出たが、朝焼けの海も、本当に綺麗なところである。







ダルマ夕日も見えるらしい。


先日は、伊勢エビ、貝、そして新子(メジカの刺身)、ちらし寿司で夜遅くまで懇親会を行った。






伊勢エビのみそ汁は、本当に美味しかった。
何杯のんだか。



スタッフは、午前4時頃(午前3時から伊勢エビを見に行くと)まで議論していたようですが、私は、さっさと寝て、午前5時に起き、シャワーを浴びて松山に向かった。


朝、残っていたちらし寿司を、サランラップにくるんで持っていったが、夕刻になっても堅くならず、本当に美味しい味であった。スーパーで売られているお寿司とは、まったく違う。




*コミュニティーセンター凪の里*
凪の里は、市街地から車で約30分の太平洋に面した小さな漁村にあります。釣り客に人気の宿泊施設です。お風呂からはガラス越しに太平洋を一望できます。お食事は、予約制ですが、自炊等もできます。

 〒785-0053 高知県須崎市久通51
 0889-42-0993
  8:00~17:00

年中無休
【部屋数】 和室2
【定員】  6名

【料金】(お一人様)
     大人2,000円(素泊まり)
     高校生1,500円(素泊まり)
     子供1,000円(素泊まり)
     調理室・大広間使用時には使用料必要
【駐車場】6台


宿泊情報
http://susakishikankou.com/hotel/index.html





Posted by 坂本世津夫 at 14:00│Comments(8)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://sakamoto.moeruhito.com/t656
この記事へのコメント
はじめまして。
自分は久通におじいちゃん・おばあちゃん居た頃にはよくあの道を親があぶなっかしい運転しながらワイワイしながら降りて行った記憶が蘇ります。
 言い忘れてましたが、もう自分も32歳になり大阪で大学進学してから大阪で就職してるのもあってなかなか久通にも行けず在学中にはおばあちゃんもおじいちゃんも須崎市内のくろしお病院に移ることになりこういうパソコンではありますが貴重な写真見せていただきありがとうございます!!
 話し変わりますが今年1月に帰省して10数年ぶりに久通に行ってみたら、やはりもう今はいない祖父・祖母の事を思い出して誰も居ない家が寂しくてなりませんでした。昔はもっともっと人も多かったのに知らないうちに空家が多くなって暗い感じがしました。
 久通の問題点は色々ありますがそういう意見などがネットとおして見れてるってのが私は嬉しくて返事しました。まさか久通がって!!(笑)なかなか閉鎖的なところなのでブログでは書き込みしなく思ったことは沢山あったと思います(笑)
 また久通に行かれる際はまた綺麗な景色撮ってください。
本当にありがとうございました。
Posted by 弘松 at 2009年02月18日 01:40
弘松 様

コメントを、ありがとうございました。

久通は、素晴らしい「ふる里」だと思います。
空き家は多くなっていますが、人々は居なくなっても、何とも言えない「心」が残っているのを感じます。

素晴らしい集落です。

是非、時々、思いついたら、帰ってきてあげてください。

家って不思議なもので、人が帰ってきて、戸を開けると、半日で精気をとりもどします。

久通の集落再生、これから取り組みたいと考えています。

また、写真をUPしたいと思います。

これからも、何卒、宜しくお願い申し上げます。
Posted by 坂本 世津夫 at 2009年02月18日 09:53
 こんばんわ。わざわざお返事頂きありがとうございます。
久通は自分にとって本当に忘れることの出来ないところです。
海に山に・・魚に野菜・山菜・・。
小さい時に本当に何してる訳でもなく祖父・祖母のあとついて行ったりして色々手伝ったりして知らないうちに一日が過ぎて行く・・そんな時間を忘れさせてくれるかけがえのないところでした。
 先生のおっしゃる通り今年また必ず実家に帰って、久通に行きたくなりました。先生の久通再生論も興味あります。
 でも本当に困難なとっても難しい事に触れられてるのには頭が下がる思いです。
 自分も無力ながら久通人(ハーフ)としてない知恵を振り絞って考えていきたいと思ってます。 
今度久通行かれる時に、行きでも帰りでもいいので浦之内にある(浮橋)って貝料理の店とっても景色いいのでもし近く来られるよい天気の際には是非坂本先生行ってみて下さい
 。
Posted by 弘松 at 2009年02月19日 01:26
弘松 様

浦ノ内の「浮橋」、行ってみます。

愛媛大学にいた時に、愛媛のICT研究メンバーと一緒に、黒潮本陣に泊まり、浮橋にも行きました。そして、浦ノ内で魚釣りをして、こともあろうに、天皇陛下も宿泊した城西館(社長は高知高校の先輩で、おかみは、同級生)で唐揚げにしてもらいましたが、その美味しかったこと。忘れられません。あのヘコチ(のどくさり)などの小魚が、料理でこんなに変わるのかと、感動しました。

久通は、芋を作るにも、本当に、ネコのひたいほどの土地しかないのですが、素晴らしく美味しいサツマイモがとれます。伊勢エビや、新子(メジカ 宗田鰹の子)も最高に美味しい。

冬の久通の風景を、写真に撮りたいと考えてましたが、こんなに近いところなのに、なかなか行く時間がとれず、3月には是非、出かけたいと考えています。

これからも、何卒よろしくお願い申し上げます。
Posted by 坂本世津夫 at 2009年02月19日 06:21
はじめまして
Posted by 岡副尚子 at 2009年03月29日 11:36
岡副 尚子 様

はじめまして。

また、宜しければコメントなど、是非、お書きください。


今日は、和歌山県の新宮から10時間30分もかけて帰ってきました。


坂本 世津夫
Posted by 坂本世津夫 at 2009年03月29日 22:26
はじめまして
私は久通出身で年に一度程久通に帰省しております。
坂本先生の久通の集落再生を読みまして、とても興味を持ちましてメールさせていただきました。
私は、現在京都府綾部市に在住しております52歳の主婦です。弟達家族が久通に住まいしております。
離れてみてこそ生まれ育った場所の良さにきずくものです。
何か微力ながら応援させて頂きたいと思っております。
久通の情報を楽しみにしております。
頑張って下さいね。
Posted by 岡副尚子 at 2009年03月30日 13:51
岡副 尚子 様

メッセージを、ありがとうございました。

久通は、環境といい、人々といい、素晴らしい所だと思います。
とにかく、朝日が綺麗ですね。

高知県の産業振興計画も、来年度から具体的に動き出しますし、色々な面で、市や県、そして国と連携して、久通の活性化を考えていきます。

是非、応援をよろしくお願い申し上げます。

ありがとうございました。

坂本 世津夫
Posted by 坂本世津夫 at 2009年03月30日 14:02